WordPress サイトのセキュリティを維持するためには、プラグインを常に最新の状態に保つことが重要です。セキュリティ企業の Wordfence が公開した週次脆弱性レポート(2025年6月16日~6月22日)によると、今週も多くのプラグインに脆弱性が発見されました。
この記事では、その中から特に WooCommerce に関連するプラグインの脆弱性情報をピックアップし、日本語で概要と対策をまとめました。ご利用中のプラグインが含まれていないかご確認いただき、迅速な対応をお願いいたします。
脆弱性が確認された WooCommerce 関連プラグインと対策
セキュリティプラグイン「Wordfence」によって最近報告された脆弱性の中から、WooCommerceに関連するプラグインに絞って、その内容と対策を分かりやすく解説します。ご自身のサイトに該当するプラグインがないか、ぜひご確認ください。
FunnelKit Automations – Email Marketing Automation and CRM for WordPress & WooCommerce
- 対象バージョン: 3.5.3 以前
- 脆弱性の概要: 認証されていないユーザー(誰でも)が、権限のチェックなしに任意のプラグインをインストールできてしまう、極めて危険な脆弱性です。
- 考えられる影響: 攻撃者がサイトに悪意のあるプラグインをインストールし、サイトを乗っ取ったり、情報を盗んだりする可能性があります。
- 推奨される対策: 直ちに最新バージョンへアップデートしてください。
HUSKY – Products Filter Professional for WooCommerce
- 対象バージョン: 1.3.7 以前
- 脆弱性の概要: 投稿者以上の権限を持つユーザーが、サーバー上の任意のファイルを読み込めてしまう「ローカルファイルインクルージョン」の脆弱性です。
- 考えられる影響:
wp-config.phpのような重要な設定ファイルが読み取られ、データベースの接続情報などが漏洩する恐れがあります。 - 推奨される対策: すぐに最新バージョンへアップデートしてください。
Pixel Manager for WooCommerce – Track Conversions and Analytics, Google Ads, TikTok and more
- 対象バージョン: 1.49.0 以前
- 脆弱性の概要: 投稿者以上の権限を持つユーザーが、ショートコードを悪用して不正なスクリプトを埋め込むことができてしまう「クロスサイトスクリプティング(XSS)」の脆弱性です。
- 考えられる影響: サイト訪問者のブラウザ上で不正なスクリプトが実行されたり、管理者アカウントの情報が盗まれたりする可能性があります。
- 推奨される対策: すぐに最新バージョンへアップデートしてください。
Related Products Manager for WooCommerce (修正パッチ非対応)
- 対象バージョン: 1.6.2 以前
- 脆弱性の概要: 投稿者以上の権限を持つユーザーによって、不正なスクリプトをサイトに埋め込まれてしまう「格納型クロスサイトスクリプティング(XSS)」の脆弱性です。
- 考えられる影響: サイトを訪れたユーザーや管理者の情報が盗まれたり、意図しないページへリダイレクトされたりする可能性があります。
- 推奨される対策: この脆弱性を修正するパッチはまだ提供されていません。プラグインを一時的に停止するか、代替プラグインへの移行を強く推奨します。
SpecFit-Virtual Try On Woocommerce (修正パッチ非対応)
- 対象バージョン: 7.0.5 以前
- 脆弱性の概要: 攻撃者が作成した不正なリンクをユーザーにクリックさせることで、そのユーザーのブラウザ上でスクリプトを実行できてしまう「反射型クロスサイトスクリプティング(XSS)」の脆弱性です。
- 考えられる影響: ユーザーセッションの乗っ取りや、フィッシング詐欺などに悪用される可能性があります。
- 推奨される対策: 修正パッチが提供されていないため、プラグインの利用を停止し、代替手段を検討してください。
Woocommerce Line Notify (修正パッチ非対応)
- 対象バージョン: 1.1.7 以前
- 脆弱性の概要: 「反射型クロスサイトスクリプティング(XSS)」の脆弱性が確認されています。細工されたURLを通じて、ユーザーのブラウザで不正なスクリプトを実行される恐れがあります。
- 考えられる影響: ユーザーのアカウント情報が盗まれたり、意図しない操作をさせられたりする危険性があります。
- 推奨される対策: 修正パッチが未提供です。プラグインを無効化し、開発者からの情報を待つか、他のプラグインへの切り替えを検討してください。
CRM ERP Business Solution | freelancers & SME | for WordPress & WooCommerce (修正パッチ非対応)
- 対象バージョン: 1.13 以前
- 脆弱性の概要: 本来必要な権限のチェックが行われない「認証不備」の脆弱性です。
- 考えられる影響: 権限のないユーザーが、プラグインの特定機能にアクセスし、意図しない操作を行う可能性があります。
- 推奨される対策: 修正パッチはまだ提供されていません。プラグインを一時的に停止し、代替プラグインを検討することをお勧めします。
WooCommerce Manager – Customize and Control Cart page, Add to Cart button, Checkout fields easily (修正パッチ非対応)
- 対象バージョン: 1.2.4.5 以前
- 脆弱性の概要: 権限チェックが不十分である「認証不備」の脆弱性です。
- 考えられる影響: 攻撃者がプラグインの設定などを不正に変更できてしまう可能性があります。
- 推奨される対策: 修正パッチが提供されていないため、プラグインの利用を停止し、代替手段を検討してください。
WP-Recall – Registration, Profile, Commerce & More (修正パッチ非対応)
- 対象バージョン: 16.26.14 以前
- 脆弱性の概要: 権限チェックの不備(Missing Authorization)が報告されています。
- 考えられる影響: 権限の低いユーザーが、本来アクセスできないはずの機能やデータにアクセスできてしまう可能性があります。
- 推奨される対策: 修正パッチが未提供のため、プラグインを無効化し、代替プラグインへの移行を検討してください。
Login & Register Customizer – Popup | Slider | Inline | WooCommerce (修正パッチ非対応)
- 対象バージョン: 2.9.4 以前
- 脆弱性の概要: 管理者権限を持つユーザーが、意図せず不正なスクリプトをサイトに保存してしまう可能性がある「格納型クロスサイトスクリプティング(XSS)」の脆弱性です。
- 考えられる影響: サイトの改ざんや、他の管理者・ユーザーへの攻撃につながる可能性があります。
- 推奨される対策: 修正パッチが提供されていません。プラグインの利用を停止し、代替手段を検討してください。
Spoki – Chat Buttons and WooCommerce Notifications (修正パッチ非対応)
- 対象バージョン: 2.16.0 以前
- 脆弱性の概要: 管理者権限を持つユーザーのアカウントで、不正なスクリプトをサイトに埋め込むことができてしまう「格納型クロスサイトスクリプティング(XSS)」の脆弱性です。
- 考えられる影響: サイトの信頼性が損なわれたり、訪問者の情報が漏洩したりする可能性があります。
- 推奨される対策: 修正パッチが未提供のため、プラグインを無効化し、代替プラグインへの移行を検討してください。
Change Cart button Colors WooCommerce (修正パッチ非対応)
- 対象バージョン: 1.0 以前
- 脆弱性の概要: ログインしている管理者が、意図しないうちにプラグインの設定を変更させられてしまう「クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)」の脆弱性です。
- 考えられる影響: 攻撃者の意図通りに、カートボタンの色などの設定が勝手に変更されてしまう可能性があります。
- 推奨される対策: 修正パッチが提供されていません。プラグインの利用を停止し、代替手段を検討してください。
Send Notifications from Woocommerce, Form Plugins and More! (修正パッチ非対応)
- 対象バージョン: 2.7.7 以前
- 脆弱性の概要: 権限チェックが不十分である「認証不備」の脆弱性です。
- 考えられる影響: 権限のないユーザーが通知設定などを閲覧・変更できてしまう可能性があります。
- 推奨される対策: 修正パッチが未提供のため、プラグインを無効化し、他の通知プラグインへの切り替えを検討してください。
WooCommerce Fortnox Integration (修正パッチ非対応)
- 対象バージョン: 4.5.5 以前
- 脆弱性の概要: 権限チェックの不備(Missing Authorization)が報告されています。
- 考えられる影響: 権限の低いユーザーが、Fortnox連携に関する設定やデータにアクセスできてしまう恐れがあります。
- 推奨される対策: 修正パッチが提供されていません。プラグインの利用を停止し、代替手段を検討してください。
YITH PayPal Express Checkout for WooCommerce
- 対象バージョン: 1.49.0 以前
- 脆弱性の概要: ログインしている管理者が、意図せず設定を変更させられる可能性がある「クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)」の脆弱性です。
- 考えられる影響: PayPal連携に関する設定が、攻撃者によって不正に変更される危険性があります。
- 推奨される対策: すぐに最新バージョンへアップデートしてください。
一般的なセキュリティ対策
- 常に最新の状態を保つ: WordPress本体、テーマ、すべてのプラグインを常に最新バージョンにアップデートしてください。
- 不要なプラグインの削除: 使用していないプラグインやテーマは削除しましょう。
- 強力なパスワードの使用: 管理者アカウントには推測されにくい、複雑なパスワードを設定してください。
- セキュリティプラグインの導入: Wordfenceのようなセキュリティプラグインを導入し、設定を適切に行ってください。
- 定期的なバックアップ: サイトのデータを定期的にバックアップし、問題が発生した場合に復元できるようにしておきましょう。
- ユーザー権限の見直し: 各ユーザーアカウントに必要最小限の権限のみを付与してください。
免責事項
この記事は、提供されたWordfenceのレポートテキストに基づいて作成された概要です。脆弱性の詳細や正確な情報については、必ず元のレポートやプラグイン開発元の情報をご確認ください。プラグインのアップデートや削除は、ご自身の責任において実施してください。事前にバックアップを取得することを強く推奨します。

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